樫原信元 福岡県出身
1998年より四年間フランスのボルドー、ブルゴーニュに滞在してワイン醸造を学ぶ。帰国後は山梨県、静岡県のワイナリーにて醸造を担当、2017年より了美ヴィンヤード&ワイナリー立ち上げの際に東北に移り、醸造責任者に就任。
Winery
五感で味わう、自然の芸術
ワイン用のブドウが生育し完熟するための気候、土壌、そしてある程度の生産量を確保するための十分な広さの土地。これらの条件にかなったのが大和町吉田旦ノ原でした。かつては牧草地だったこの圃場は、黒ボクの礫岩(れきがん:小石が固結してできた岩石)を多く含む酸性土壌の土地です。ワイナリーの北にそびえる休火山の影響もあり、掘るとすぐに大きな岩が出てくるので、ブドウの根を深く伸ばすのは時間が必要です。
そこで、この圃場では毎年、定期的に土壌分析を行い、その結果をもとにブドウ栽培のための最適な施肥を行うようにしています。また、大学の研究機関による分析では、土壌内の微生物が非常に豊富に含まれており、潜在能力がとても高いとの評価をいただきました。
土壌中の微生物は植物が必要とする栄養素を供給する重要な役割を果たしています。このことから、今後もこの微生物多様性の活性を高める方法を探りながら、ブドウに最適な土壌環境を整えていく方針です。土壌のポテンシャルを最大限に引き出し、最高のブドウを生み出すために、さらに研究と改良を継続します。
ブドウに寄り添い、
丹念に手をかける
ワイナリーの圃場ではブドウ栽培に対する深いこだわりと情熱をもって常に作業を行っています。農薬の量も可能な限り減らす、“減農薬”に取り組み、専属の栽培スタッフが常に畑の中に入って、丁寧に作業を行うことでブドウの持つ風味と個性を生かすように努めています。
私たちの目指すところは、自然との調和を大切にしつつ、人の手による丁寧な管理を加えることで、最高のブドウを育てることです。このアプローチにより、ブドウは健全に育ち、その結果、豊かで複雑な味わいのワインが生まれるのです。ブドウに寄り添い丹念に手をかける、この哲学こそが、私たちのブドウづくりの根底にあります。
了美の醸造方法
了美ヴィンヤード&ワイナリーでは、ブドウのポテンシャルを最大限に引き出すための醸造方法を日々追及しています。同じ敷地内にブドウ畑と醸造所を持つことで、収穫後、時間をおかずにすぐに仕込み作業を行い、新鮮な状態を保つことを重視しています。また、品種特性を考慮して収穫のタイミングを判断し、それぞれのブドウに適した醸造方法を取り入れることで品種の個性を生かす工夫をしています。
発酵から熟成に至る過程においては日々の管理は欠かせないものの、むしろ過度な人的介入を極力避けて、ブドウに負担をかけない醸造を意識しています。ある程度の熟成の時間も有効に活用したうえで、最終的に品質を見極めて瓶詰め作業を行います。ワインのタイプによってはさらに瓶内熟成を経てから、出荷をします。
このアプローチにより、ブドウそのものの魅力が存分に発揮されたワインが生まれます。年間40000本のワイン生産の能力を持つ醸造所では、全員が一丸となって作業を行っています。また、了美ヴィンヤード&ワイナリーは地域と共に生きるワイナリーです。ワイン造りは多様な人々や地域の方々と共に行われ、その思いと力が込められたワインが未来へと受け継がれていきます。
Specialist
私たちが追及するのはブドウの特性と品種を最大限に引き出したワイン造りです。時間を惜しまず、発酵から熟成までのプロセスを丁寧に行い、ブドウの持つポテンシャルを存分に生かしています。この地の気候風土が育むワインには、特別な限定銘柄も含まれており、その品質は自社畑で育てられたブドウに由来します。また、自社畑以外にもいくつかの品種においては県外のブドウ栽培農家から分けてもらったブドウを仕入れることで様々な味わいのワインを生み出しています。こうして出来上がるワインは、フランスで学んだ醸造技術とこれまでの経験を生かして、食事と寄り添える、心地良いと感じていただける味わいのワインにこだわっています。
了美ヴィンヤード&ワイナリーのワインは、食事に彩りを添え、人々の会話を豊かにする存在です。その背景にはブドウ栽培の困難を乗り越えて、得られた収穫時の喜びから連なっています。この地で生まれたワインが日常を少しだけ特別にする力をもっていると感じていただけたら幸いです。
Vineyard
acreage
広大なブドウ畑には、ゲヴュルツトラミネールやピノ・ノワールなど、9種類の個性豊かな品種が植えられています。それぞれの品種が持つ特徴を最大限に引き出すため、丁寧に手摘みを行い、伝統的な製法と最新の技術を融合させたワイン造りを行っています。
スパイシーな香りとライチを思わせるフルーティな味わいの絶妙なバランス。口の中に広がる豊かなアロマは、まるでトロピカルフルーツの楽園へ誘うような、至福のひとときを約束します。
青りんごやグレープフルーツを思わせる、澄み切った香り。キリッとした酸味が特徴のソーヴィニヨン・ブラン。冷涼な気候で育まれた、洗練された味わいは、どんな食事とも相性抜群です。
繊細で気品あふれるピノ・ノワール。深呼吸したくなる、芳醇な香り。繊細な果実味が口中に広がり、心まで満たされる、特別な赤ワインです。
深紅の宝石を、あなたへ。豊かな土壌で育まれたメルローは、芳醇な香りと滑らかな舌触りが特徴。太陽をたっぷり浴びて育った、情熱的な味わいをぜひご堪能ください。
太陽をたっぷり浴びて育ったシャルドネ。豊かな大地の恵みが凝縮された、芳醇な香りと深みのある味わいをぜひご堪能ください。
日本で、シャルドネ種とカユガホワイト種を交雑して得られた新しい白ワイン品種。マスカット香を持ち華やかでコクのある味わいに仕上がる。日本にしかない唯一無二のワインをぜひご堪能下さい。モンドブリエとはフランス語で“輝く世界”という意味です。
カシスのような力強さの中に、ハーブやスパイスのニュアンスが複雑に絡み合う。熟成を経ることで、さらに深みと個性が増す、魅力あふれるワインです。
軽やかでフルーティな味わいが魅力のガメイ。太陽をたっぷり浴びて育ったブドウは、口にした瞬間に広がる華やかな香りが特徴です。心地よい酸味と柔らかなタンニンが、食事をさらに美味しく引き立てます。
日本を代表する赤ワイン用品種。華やかなイチゴの果実味とキャンディを連想させる独特の風味とまろやかなコクをもつ、個性豊かな赤ワインに仕上がります。
未来のワイン造りを目指し、試験的にブドウを栽培。
Award
世界が認めた極上のワイン
弊社では高品質なワインづくりを目指すうえで、年を重ねるごとに醸造技術、栽培技術の向上を心がけながら、社内テイスティングによる厳しいワイン評価を続けることで、常により良いワイン造りに努めております。また、国内外で開催されるワイン審査会に定期的に出品もしております。これは内部の評価だけでなく社外による客観的な評価を頂くことで、現在の自社商品の価値、あるいは市場における位置づけを理解し、社内の評価との乖離部分を把握することが重要であると考えているからです。
幸いなことに2019年に初めて出品した、ジャパンワインチャレンジ(JWC)において、銀賞、銅賞を受賞したのを皮切りに様々な品評会において高い評価を頂くまでに至りました。現在は主に日本で開催されるワイン品評会の他に、ワイン生産国として最も有名なフランス、そしてワイン評論の本場であるイギリスの品評会にも出品して毎年受賞するなど、安定して高水準のワインを生み出し続けております。
過去の受賞歴
ゴールド ゼフィール ロゼ2021
シルバー ゼフィール ルージュ2021
シルバー ゼフィール メルロー2021
シルバー ゼフィール ロゼブリュットナチュール2019
ブロンズ ゼフィール ルージュ2021
ブロンズ ゼフィール シャルドネ2022
ブロンズ ゼフィール 甲州2022
ブロンズ ゼフィール シャルドネブリュット2019
シルバー ゼフィール 甲州プライベートリザーヴ2021
ゴールド セフィール 甲州2022
ゴールド ゼフィール ロゼ2021
ゴールド ゼフィール マスカットベーリーA2021
シルバー ゼフィール ルージュ2021
シルバー マスカットベーリーA 2020
ゴールド ルージュ 2020
ゴールド メルロープライベートリザーヴ 2020
ブロンズ 甲州シュールリー 2019
ブロンズ マスカットベーリーAスーペリアール 2019
ゴールド マスカットベーリーAスーペリアール 2019
ゴールド ルージュスタンダール 2019
ゴールド シャルドネ 2019
ゴールド 甲州プライベートリザーヴ 2019
ゴールド マスカットベーリーAスーペリアール 2019
ゴールド 甲州プライベートリザーヴ 2019
シルバー 甲州シュールリー 2019
ブロンズ 甲州プライベートリザーヴ 2018
ブロンズ スチューベン 2018
ゴールド ロゼアサンブレ 2018
ゴールド ルージュアサンブレ 2018
ブロンズ 甲州シュールリー 2018
宮城県黒川郡大和町吉田字旦ノ原36-15
- レストラン 11:00〜15:00(LO 14:30)
定休日/火曜日(臨時休業有り)、年末年始 - ショップ 10:00〜17:00(冬季は16:00まで)
定休日/無し(臨時休業有り)、年末年始 - 駐車場 専用駐車場あり